アカペラにおすすめのマイクは「SM58」一択です。【初心者向け】

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どもキムラです。
今回はアカペラにおすすめのマイクをご紹介していこうと思います。


アカペラにおすすめのマイクを知りたい。
なぜ、みんなが使っているんだろう?
自分の声にはどんなマイクが合うんだろう?


そんなお話を。

アカペラにおすすめのマイクは?

結論としては、
しっかりとメンテナンスされた SHURE(シュアー)社の「SM58(ゴッパー)」 を使って下さい。

「SM58ではもう限界」と感じたからここにやってきたという方は、後半部分の記事を参考にして頂ければと思います。

SM58を使う理由

特に初心者の方は、はじめにSHURE(シュアー)社の「SM58(ゴッパー)」 を使うことをおすすめします。

なぜかというと、

音楽業界のスタンダードだから

SM58が使われている理由は、 音楽業界のスタンダードマイクだからです。

使っている人が多いという事は、使い方も調べればすぐに分かるという事。はじめての人も安心。

主な特徴は、

  • 壊れにくい
  • 安定した音質
  • コスパが良い

もうひとつの理由としては、

“基準になるマイクの感覚”を身に付けるため

”基準になるマイクの感覚”とはこんな感じ。

  1. 音量をコントロール
  2. 質感をコントロール
  3. ノイズやハウリングを意識する

順番に説明すると、

①:音量をコントロール

マイクと口の距離声の音量をコントロールします。

  • 声を大きくしたい場合
    (マイクと口を近づける。)
  • 声を小さくしたい場合
    (マイクと口を離す。)

あたりまえの事ですが、基本中の基本を。

②:質感をコントロール

さきほどの音量とも連動している部分ですが、距離+角度で質感をコントロールします。

マイクは水平に持ち、中心に向かって歌う事で最大のパフォーマンスが出るように設計になっています。

それを頭に入れた上で、

ポイント:近接効果をうまく使う

近接効果はSM58を代表とするマイクの特性で、簡単に言えば近づくと低音が強調されて声の迫力が増したり、声の質感が変わったりする効果の事です。

近接効果の使い方としては、

  • 低音を強調
    (マイクに口を近づけて歌う )
  • 艶感アップ
    ( マイクに口を近づけてささやく )
  • 中・低音を抑える
    (マイクを縦に持つ、もしくは口との距離を離すなど)

とこんな感じです。

③:ノイズやハウリングを意識する

音を大きくしてくれるマイクは、聴いていて不快な音も大きくなります

それを防ぐ為には、

  • ポップノイズ を意識する
    ( 息を吹いてしまう事によって発生するノイズ )
  • ハウリングを意識する
    (スピーカーにマイクを向けた時に出る不快な音)

ポイント:基本的にグリルは握らない

結構やっている人を見かけますが、基本的にグリル(マイクの丸い部分)は握らないことをオススメします。

理由としては、

  • ハウリングが起こりやすくなる
  • 最適な音量、音質を保ちにくい
  • 音響(PA)さんがぼちぼち困る

などのリスクがあるからです。

見た目のカッコよさや音質の変化を狙ってやるのはありですが、リスクも理解しておきましょう。

マイクの基本的な使い方に関しては、
Shure マイクロホン・ガイドブック が参考になるかと。

補足:マイクのメンテナンス(重要)

衛生面でメンテナンスをしている方も多いとは思いますが、

特に、グリル(マイクの丸い部分)とウインドスクリーン(中のスポンジ)のクリーニングは必須です

ボロボロの方はすぐにでも交換して下さいね。

理由としては、

  • 音質の劣化を防ぐ
    (スポンジに付着する唾液などが原因)
  • マイクを清潔に保つため
    (臭いやサビの予防)

特にスポンジ部分が汚れていると、マイクの性能を十分に引き出せなくなるので、使用後は毎回洗うのがベストです。

クリーニング方法はこちらを参考にしてもらえれば。

スポンジは、ハンドソープや台所洗剤でやさしく洗うと良いですよ。
洗った後は、完全に乾かしてから装着するのがポイントです。

実践編:コラースパートのマイキング術

では、キムラがコーラス時にどんな感じでマイクを使っているかを 具体的に説明を。

まずはじめに、出来る限り自分の声で【音量と音質】をコントロールしています。

その上で、

  • リードボーカルが目立つように自分の音量を抑える
  • 字ハモ(歌詞でハモる)の際に、中・低音を抑える
  • リズムフレーズ時に、マイクを縦にもって低音を抑える

などなど。
わりと自分の声を意識して抑えている感じですね。

自分の声がかぶらないように、マイキング(マイクの使い方)で音量・音質をコントロールすると、「リードボーカルやハーモニー」などを、より聴いてもらいやすくなりますよ。

一度お試しあれ。

SM58を使い切る

とはいえ「ゴッパーより高品質なマイクも、いっぱいありますやん。」
という声も分かりますし、実際に沢山あります。

けれど、その言葉は「SM58」を使い切るまで取っておいて下さい。

忘れて欲しくないのは、音の抜けや音質の良さは結局、【声の使い方(技術)】次第だという事です。

ぜひ、SM58の性能を全て使い切つて 下さい。

高品質なマイクを使っている場合も、あくまで補正しているという事を忘れず、自分にとって必要な声を出せる練習を続けて下さい。

自分にだけ合うマイクはいらない

高品質なマイクを使って満足する音が出せてもそれが、【自分だけ】なら、残念ながら意味がないです。

アカペラの場合、全体の音作りのバランスを取ってはじめて、バンド全体の音が良くなるからです。

もしマイマイクが欲しい場合は、「SM58」の新品を持っておくと良いです。

新品を持っておくメリットとしては、

  • こまめにメンテナンスが出来る
  • 音質が保証される
  • ウイルス感染のリスクを防ぐ

ライブハウス・スタジオなどでは、マイクの状態が良くないモノもしばしば。
自分のマイクなら、そんな時の心配もなくなります。

あと地味ですが、風邪をうつしたり・うつされたりするリスクがなくなるのはありがたいです。

SM58から、使いはじめよう

長々と説明をしてきましたが、結論としてアカペラにおすすめのマイクは「SM58」一択です。

マイクを通した音は、環境によっても大きく変わります。

そんな時に誰もが扱いを知っているマイクを使うことは、自分にとっても音響(PA)さんにとっても安定感と安心感を与えてくれます。

徹底的に「SM58」の性能を使いきり、グループ全体に必要なサウンドや機能がはっきりすれば、高品質なマイクを選んでみるのも良いと思います。

練習スタジオなどで、何種類かのマイクを無料でレンタル出来る場合もありますので、是非利用して比べてみて下さい。

高品質・高性能なマイクを選ぶのではなく、「どんな音が必要か?」という事を考えながらマイクを探していけば、自然と必要なマイクが見つかるかと思います。

さて、そんな僕自身もしっかりと考えてマイクを使っていこうと思います。